人間の「幅」を広げるために


 

 



 

人間が能力を高めるためのひとつの方法は、

知識を増やし、経験を積むことで、

前意識を深め、その面積を広げることです。

 

もうひとつの方法として、

前意識を横方向に広げることによって、

その面積を増やす方法もあります。

 

以前のブログで説明したように、

意識の三角形の横軸は考え方や価値観です。

前意識を広げる、ということは考え方や価値観を広げることです。

 

「私が正しい。これ以外に正解はない。」と思うのではなく、

「ひょっとすると、私が間違っているのかも?」

「この人の考え方も、一理あるよね。」

と思ってみることです。

 

つまり「私が絶対に正しい!」という思いを横に置いて、

「ひょっとすると、この人の言うことも正しいのかも?」

と思えるようになることが、自分の成長になるのです。

 

そのために大切な手法が傾聴と共感です。

論理的に相手を否定・批判することなく、まずは受け止める。

相手の感情を共有することを意識して、真剣に話を聴く。

 

「自分とは全く話が合わない」と最初は思っていても、

真剣に話を聴くことを意識しているうちに、

「なるほど、分かるなあ」と思えるところが部分的に生まれます。

 

これが共感です。

共感が、相手に対する興味・関心・好奇心を生みます。

これが前意識の面積を広げることになるのです。

 

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