投稿

4月, 2019の投稿を表示しています

本当の対話とは?

イメージ
    最近「対話」という言葉をよく耳にするようになったと感じています。 SNS全盛の時代だからこそ、直接会って話をすることの大切さに気付く人が増えてきたからなのかもしれません。 でも「直接会って話す」ことだけが対話なのでしょうか?   先日お会いした某メーカーの管理職Aさんが、 「働き方改革で残業もさせられないのに、うちの会社でも1 on 1ミーティングが始まって大変ですよ。」 と嘆いていらっしゃいました。   「やり方とかを指導する研修はあったんですか?」と私が質問すると、 「人事からは2週間に1回、1時間の時間を取って面談室でやれ、と言われただけですけど。」 とのことでした。   「1 on 1ミーティング」も対話の一つです。 対話に必要なのは、人と時間と場所です。 だから人事の方がおっしゃるのは、そのとおりです。   でも、それだけでいいのでしょうか? ここで少し実際の面談のケースを考えてみましょう。   <ケースA> 上司:「どうだ、特に困ったことはないよね。」 部下:「はい。まあ…」 上司:「そうだよな。数字は問題なく推移しているものね。じゃあ、今日はいいかな?」 部下:「はい…」   <ケースB> 上司:「どうだ、困ったことはあるか?何でも言っていいぞ。」 部下:「社員食堂ですけど、もっとおいしくできないんでしょうか?」 上司:「バカ!何言ってるんだ。仕事で困ったことがあるか聞いてるんだ!」 部下:「 … 」   <ケースC> 上司:「忙しい中で、新人のメンターにもなって、大変だと思うけれども、なにか困ったことはある?どんな些細なことでもいいですよ。」 部下:「うーん、そうですねえ…。あっ、そういえば、新人のS君ですけど、お尻の具合が良くないみたいで…。会社のトイレを洗浄便座に変えてもらえないでしょうか?」 上司:「うーん、なるほど、そうかあ。お尻の病は本当につらいですものねえ。」