人の成長とは何か?


人の成長とは何か?
 


 

 

前意識の面積を広げることで、どんな人も「できる」人になります。

そのために必要なことは知識を増やし、経験を重ねることです。

 

「知識を増やすって、本を読んで勉強すること?」

それも大切なのですが、

単に本を読んでも頭に入らない場合もあります。

また、何年経験しても、一向に仕事を覚えられない人もいます。

 

時間をとって勉強しても、時間をかけて経験を積んでも

知識が定着しないと前意識の面積は広がりません。

 

どうすれば知識は定着するのでしょうか?

その答は「気づき」にあります。

 

「あっ、そうだったんだ!」

「なるほど、そうなんですね。」

「わかった!答はこれだ!」

そういった気づきがあると、知識は脳に定着します。

そして前意識は無意識領域に向けて深まっていくことで面積が広がり、

人は成長するのです。

 
 

昔、私が半導体のエンジニアだったときのこと。

量産工場で品質不良が多発したことがありました。

何百工程もあるプロセスのなかで、

考えられる問題点を徹底的に実験で全てつぶしていきました。

 

結果は全てシロ。

1カ月以上かかっても原因がわかりません。

私は必死で考えました。

 

そして、ある夜。

夢の中に答が出てきたのです。

「ガスは圧力の低い方から高い方にも流れている。」

というのが、その答でした。

 

ガス配管の中の流れは川の流れのようなものです。

水は高い方から低い方に流れるものです。

川をさかのぼって流れるなんて、ありえない!

 

そう思っていたのですが、実は違う。

それが夢の中で出てきたのです。

 

次の日、朝になるのを待ちかねて会社に向かいました。

そして実験をしてみると…。

まさに予想とピッタリの結果が得られたのです。

これによって何千万円もの損失を垂れ流していた不良が撲滅できたのです。

 

夢の中で生まれたアイデア。

それは、考え続けることで生まれた「気づき」だったのです。

このときに得た知識を私は一生忘れません。

 

 
そこまで特殊なケースでなくても、

本を読んでいて、

「そうか、全ての物質はヒモからできているんだ。面白いなあ。」

と思えると、その情報は記憶に残ります。

 

大切なことは「知りたい」という気持ちです。

「宇宙の本質は何かを知りたい」という思いがあるから気づきが起きるのです。

 

興味、関心、好奇心を持って考え続ける。

すぐに答が出なくても、考え続け、情報を集める。

それが気づきを生み出し、前意識を深めていくのです。

 

「前意識が深まると、無意識の面積が狭くなるんじゃないの?」

と心配される方もいらっしゃいますが、そんなことはありません。

無意識領域は無限にあるため、前意識を無意識領域に広げていっても大丈夫なのです。

人には無限の可能性があるのです。

 

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